京都の街並みを作る木の家、京町屋とは?
京都の木の家と聞いて、みなさんは最初にどんな家を思い浮かべますか?
きっと入り口が細長く、低い造りで二階建ての木の家ではないでしょうか?
京都で見かけるこのような造りの木の家を、京町屋と呼びます。
京町屋は今リノベーションが盛んにおこなわれ、新たに現代の建築技術を取り入れた新たな形に進化しています。
リノベーションされた京町屋は、クリエイターや海外から移住する方にとても人気の物件となっています。
この京町屋について、みなさんはどのくらい知っているでしょうか?
名前や外観は知っていても、その歴史や詳細な部分についてはよく知らない方が多いかもしれません。
ここでは、そんな京都の木の家を代表する京町屋についてご紹介させていただきます。
京都で起こった建築ブーム
実は京町屋には、京都市が定めた定義があります。
京都市は、「1950年(昭和25年)以前に伝統的な建築法で建てられた木造家屋」のことを「京町屋」と呼ぶよう定めているんです。
しかし実際にはこの定義以外にも様々なものがあり、統一された見解はないとのことです。
京都の京町屋の特徴
京町屋の造りには、色んな特徴がありますよね。
とてもおもしろい造りをしているので、一目見ただけで京町屋だということがわかりますよね。
例えば入り口に当たる間口ですが、どの町家も狭くて奥行きが長い間口になっているという特徴があります。
この形から、「うなぎの寝床」という呼び方ができました。
この呼び方は、一度聞いたことがある人もいるかもしれません。
また京都の京町屋は、歩道に面した壁に格子の細工が施されている特徴も有名です。
この飾り格子の目的は、外から中を見えにくくさせる目隠しのために付けられたものなんです。
ガラスなどの透過する建築材が無かった昔は、建築技術によって補っていたんですね。
今も残る京都の木の家たちには、昔の人の知恵や歴史や、そして想いが詰まっているんです。