京都で注文住宅:ハウスメーカーの魅力について
京都で注文住宅を建てる場合、ハウスメーカーに依頼すると安定した結果を得ることができます。
しかし、一口にハウスメーカーといっても、京都には多くのハウスメーカーがありますし、工務店などで依頼するという選択肢もあります。
そこで、ここでは京都で注文住宅を建てる際に、ハウスメーカーに依頼するメリットとデメリット、また自分に合ったメーカーを選ぶポイントを説明します。
ハウスメーカーについて
注文住宅を購入する際、どこで建てるかを検討するときにハウスメーカーや工務店といった選択肢があるかと思います。
しかし、実はこの2つには明確な線引きはありません。
一般的に、ハウスメーカーは「全国展開していて、自社工場を持ち、建築資材を規格化して生産し、注文住宅を大量生産している企業」のことを指すことが多いです。
また、住宅を建築する際には行政に工法や建材、サイズなどの基本仕様を申請して認可を得る必要がありますが、これらを規格化することによって手続きを簡略かすることが認められている「型式適合認定」を取得している企業のことを指します。
そのため、ハウスメーカーは一般的に規格住宅やセミオーダー住宅の建築を得意としている企業と言えます。
ただ、ハウスメーカーの中には地域密着を売りにしているところや、工務店から始まって発展したところなど様々な企業があります。
ハウスメーカーに依頼するメリット
いざ注文住宅を購入しようと決まったときに、ハウスメーカーに依頼をする上でのメリットについてまとめました。
倒産リスクが低い
ハウスメーカーは多くの場合、全国的に展開しているグループ企業ですので、財政面で安定しています。
そのため、財政難による倒産というリスクを避けることができます。
注文住宅を購入した場合、住み始めてからもハウスメーカーとの付き合いは保障やメンテナンスなど30年以上となる場合もあります。
その間に倒産してしまい、保証が受けられなくなるというリスクはハウスメーカーを利用することで抑えることが可能です。
品質が保障されている
ハウスメーカーの注文住宅では、規格化されて一括生産された建築資材を使用するため、製品の品質が均一化されておりバラツキが少ないと言えます。
全国規模で営業しているハウスメーカーにとって、欠陥住宅といった情報は大きなイメージダウンとなるため、そういったことのないように製品に対してのチェックもされています。
こういった理由から、保証期間に関しても法定以上に設けられていることがあるため、住み始めてからも安心できるようになっています。
諸手続きを代行してくれる
注文住宅を購入した場合、国や自治体から様々な補助金や支援を受けられる場合があります。
そういったものの手続きや申請について、ハウスメーカーでは担当者が代行して行ってくれる場合が多いです。
京都府の場合、太陽光発電や蓄電設備を設置している場合には補助金が出る制度がありますが、こういったものは手続きの申請書類が複雑な場合も多いため、代行してくれるのは大きな負担軽減になります。
ローンが組みやすい
ハウスメーカーは、注文住宅を大量生産・販売しているため、それだけ多くの住宅ローンを利用しています。
金融機関にとってもハウスメーカーは「お得意様」になるわけです。
また、耐震基準を高く設定して規格化された住宅では、フラット35などの基準を満たすためスムーズに審査に通過することができます。
こういった理由から、注文住宅を建てる際にはハウスメーカーの方が住宅ローンを組みやすい傾向にあります。
しかし、最終的に借りられるかどうかは、建主本人の信用次第であるということは変わりありません。
工期が短い
ハウスメーカーは、規格化した建築資材を、画一的な工法で組み立てていくので、一つ一つを個別に作る工務店などと比べて工期は短く済みます。
また、建築前の申請や手続きに関しても簡略化できるので、全体の期間としても、工務店などで建てるよりも短期間で完了する場合が多いです。
デメリット
このように、ハウスメーカーに依頼をするメリットはたくさんありますが、もちろんデメリットもあります。
個別の要望は叶いにくい
ハウスメーカーの注文住宅は、規格化された建材を用いて、規格化されたデザイン・性能の住宅を作るのを得意としています。
そのため、選択肢の中から選んで作るセミオーダー住宅を建てるのは得意ですが、建主一人ひとりのこだわりの要望に対しては叶えにくいと言えます。
メーカーが用意している選択肢以外の要望に答えられる場合にも、オプション費用が割高になる場合が少なくありません。
しかし、ハウスメーカーは、多くの人に好まれるデザイン・性能を想定して規格を作っていますので、打ち合わせの段階でよく相談をすることで、建主のこだわりにあった選択肢が見つかる場合もあります。
また、各ハウスメーカーで得意分野が違いますので、複数のメーカーを比較することで、建主の要望に合わせた注文住宅を建てられる場合もあります。
トータル費用は割高な場合も
ハウスメーカーは、建材を大量生産してコストを低く抑えているので、住宅の原価は低く抑えられています。
しかし、全国的に展開しているメーカーでは、CMや営業、技術開発などのコストも建築費用に上乗せされるため、最終的に支払うトータル費用は割高になってしまう場合があります。
ただ、最近ではローコストなプランや、ローコスト専門のハウスメーカーも出てきているため、予め予算設定をした上で、打ち合わせや見学会に臨むと良いでしょう。
後々担当者が変わることも
住宅は建てたあとも点検やメンテナンスが必要で、ハウスメーカーとは長期の付き合いとなります。
ハウスメーカーは倒産などのリスクは低く、長期的に保証が受けられるのは大きなメリットですが、担当者の異動や退職で担当者が複数回変更となる場合があります。
もちろん担当者間での引き継ぎはありますが、せっかく相性の良かった担当者に巡り合っても、短期間で変わってしまう可能性があるというのも、ハウスメーカーのデメリットと言えます。
ハウスメーカーの選び方
ハウスメーカーとは、家は建てたあとも数十年単位での長い付き合いになりますので、注文住宅を依頼するメーカーは慎重に選ぶ必要があります。
とはいえ、京都には全国的に有名なメーカーから、地域に根付いたメーカーまで数多くのハウスメーカーがあります。
それらの中から、自分にあったハウスメーカーを選ぶポイントを説明します。
実績や得意分野
ハウスメーカーを選ぶ際には、CMなどで聞いたことがあるからという理由だけで選ぶのはおすすめできません。
有名なメーカーには確かに実績や信頼性はありますが、それが建主の求めているものと合致しているとは限らないからです。
ハウスメーカーは多くの場合にはモデルルームや展示場がありますので、実際にそのメーカーが建てた住宅を見て、担当者の話を聞いて決めるようにしましょう。
また、メーカーごとに得意な住宅の機能や、特化した地域があることもあります。
例えば、注文住宅を建てるとしても、北海道と、京都と、沖縄とでは求められる住宅の条件は大きく変わってきます。
特に京都には、周囲の景観を崩さないよう「景観条例」が定められており、建物のデザインや高さなどに制限がかかっている地域もあるのです。
それに対応できる業者を選ぶことで、後の手続きなどがスムーズに進みます。
その地域毎の特性に合わせた注文住宅の建築実績があるメーカーを選ぶことが重要です。
品質やデザインは自分にあっているか
自分の求めている品質やデザインが叶えられ得るかも、ハウスメーカー選びのポイントです。
例えば、木造住宅とRC構造住宅ではメリット・デメリットが異なります。
また、外観についても、どんなテイストのデザインを得意としているかハウスメーカーごとに違いがありますので、自分の希望をまとめて、担当者に聞いてみましょう。
さらに、省エネ性能や耐震等級といったものについても確認しておきましょう。
特に京都は盆地に位置し、夏は熱く冬は寒い地域ですので、断熱性能が光熱費を大きく左右しますので、チェックを忘れないようにしましょう。
京都では、地域によっては景観条例によって、住宅建築に制限がかかる場合があるので、その制限の中で自分の希望を叶えられるハウスメーカーを選ぶことも重要となります。
予算内に収まるか
注文住宅を購入する際に、費用を低く抑えられるに越したことはありませんが、価格が安いことだけでハウスメーカーを選ぶのはおすすめできません。
価格を最優先にしてしまうと、自分の求めている性能やデザインと大きく異なってしまう場合があるからです。
そのため、事前に予算だけでなく、「譲れないこだわりの箇所」と、「削ってもいい部分」を家族で話し合って決めてから見学や打ち合わせに参加し、担当者と相談することが大切です。
さらに、費用の内訳になにが含まれるのかも確認しましょう。
なにが基本料金に含まれるもので、なにがオプション扱いになるものを把握することも、予算内に収めるには重要なことだからです。
アフターフォロー体制はどうか
住宅は住んでいるうちに徐々に経年劣化していきますので、定期的にメンテナンスや、必要に応じて補修を行う必要があります。
そのため、どの程度の頻度で定期点検やメンテナンスが入るのか、保証期間は何年あるのか、保証される対象はどこまでなのかといった点はハウスメーカーを選ぶ時点で確認をしておきましょう。
また、アフターサービスを利用する際の相談窓口についても確認しておくと、万が一のときでも対応がスムーズです。
ハウスメーカーによっては、アフターフォロー専門の部署がある場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
注文住宅は数千万円という高額な買い物ですし、購入後数十年住み、終の住処となる可能性もあるものです。
建てたあとも数十年来の付き合いとなるハウスメーカー選びは慎重に行う必要があります。