世界遺産に見る京都の木の家の過去と未来
古都・京都には、世界遺産に登録された建造物が多くあります。
その建造物のほとんどは、寺院・神社・城となっています。
そして歴史ある建造物にはやはり日本独自の建築様式が用いられ、
外観もさることながら内観の美しさもとても素晴らしく、全てを含めて京都の大きな魅力となっているのです。
それでは、実際に伝統的な建築様式が用いられている京都の世界遺産をご紹介していきたいと思います。
金閣寺の夕佳亭(せっかてい)
京都の有名な建造物の一つである、金閣寺。
ここにも、数寄屋造りの建築様式を用いた建物があります。
それが、「夕佳亭」(せっかてい)という場所です。夕日に映える金閣が殊に佳いという意味から、この名前が付けられました。
非常に簡素な造りではありますが、名前の通りに夕日を主役とした空間作りを意識していたかもしれません。
西本願寺の飛雲閣
京都市の下京区にある浄土真宗本願寺、またの名を西本願寺とも言いますが、この境内の中に飛雲閣という数寄屋造りの建物があります。
「京都に“三閣”あり。即ち、「金閣」「銀閣」「飛雲閣」である。」
という言葉もあるほど、実は飛雲閣は有名な場所なんです。
また飛雲閣は、純然な数寄屋造りのではなく、実は様々な建築様式が混ざり合ったデザインをしています。
歴史ある建造物の中には、こういった遊び心のあるものが残っていたりするんですね。
京都の世界遺産に根付く日本の建築の歴史を知り、現代の京都に見られる多くの木の家を眺めてみれば、また違った景色に見えてくるかもしれません。