京都で注文住宅を:SDGSを意識した住宅について

市街地

近年、ニュース等で「SDGs」という言葉を聞くことが多くなりました。
SDGsとは「持続可能な開発目標」の略称で、2030年までに地球温暖化や、貧困問題、健康、教育などを改善し、長く地球に住めるように採択された17の目標のことです。
家を建てる上では関係ないと思われがちですが、実は非常に密接しています。
また京都はSDGsの先進都市です。
1,300年の歴史を持つ京都市は、土地柄日本家屋が多く、エネルギーを使わずに室温や建物を維持させる知恵を持った都市です。
京都で注文住宅を建てるなら、どういう点に注意したらいいのかをご紹介します。

エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

「ゼロエネルギーハウス」という言葉を知っていますか。
太陽光発電で作ったエネルギーで、普段使用する電力を補おうとする住宅のことです。
京都市では、家庭向け太陽光発電機の設置や、蓄電設備の購入に対し、手厚い補助金制度があります。
地球に優しいのはもちろんのこと、非常用電源にもなり、万が一災害が発生した際にも安心です。
また、余った電力は売ることも出来、家計にも優しい注文住宅が建てられます。
SDGsの17個の目標のうち、7番目に「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」という目標が設定されています。
太陽光パネルを設置すれば、化石燃料等の有限な資源を使わず、屋根の上に置いているだけで半永久的に勝手に発電してくれます。

すべての人に、健康と福祉を

京都はご存知の通り、夏は暑く冬は寒く、季節によって気温が大きく異なる地域です。
注文住宅を建てる上で、是非取り入れたいのが、樹脂窓です。
樹脂窓とは枠が樹脂で出来ており、断熱、気密、遮熱に非常に優れています。
夏は、日光によって温められた空気の約70%が室内に入ってきてしまいます。
遮熱の効果で暑い外気が伝わりにくくなる為、急激な室温の上昇を防ぐことができます。
また冬は、折角室内で温めた空気の約50%が窓から逃げてしまいます。
樹脂窓を取り入れることで、断熱性も高まる為、温めた空気が逃げづらく、室温の低下も抑えることが出来ます。
「冷えは万病の元」ともいうように、高気密、高断熱な注文住宅を建てることによって、室温を一定に保つことができます。
室温が一定になることで、風邪や病気、ヒートショック等から身体を守ることができ、健康増進効果が高まります。
自分が健康で生活することでSDGsの3番目の目標、「すべての人に、健康と福祉を」が達成されます。

気候変動に具体的な対策を

SDGsの13番目の目標に「気候変動に具体的な対策を」という項目があります。
気候変動に直接影響する温室効果ガス、二酸化炭素排出量を減らそうという取り組みです。
非常に壮大な目標で、個人でできることはないと思われがちですが、注文住宅を建てる際の木材を、外国産から国産に変えるだけで、二酸化炭素の削減に貢献することができます。
輸入の際の船便で使用する燃料や、港まで運ぶ際のトラックから排出される二酸化炭素等、無駄な輸送エネルギーを使うことがありません。
国産材というのは、日本の気候で育ち、日本の住宅に非常に合っている素材です。
中でもヒノキ材は、伐採から300年間強度が増し続ける特性を持っています。
香りもよく、抗菌作用が高く、さらに建材としての強度も高い完璧な素材です。
京都では神社仏閣にも多く使われており、長い歴史を支えています。
また、京都では注文住宅を建てる際に、京都産の素材を使用することで補助金の給付もありますので、ぜひ検討してみるといいでしょう。